とうとう集団自衛権が閣議決定されてしまった。
あとは歴史がそれを評価するだろう。
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読売新聞に、安保法制懇のメンバーで元外交官の岡崎久彦の自伝が
連載されている。
これを読むと、せっかく優秀な頭脳を持って生まれたのに、自分の
虚栄心のためにしか使ってこなかった、とても残念な老人の姿が
浮かび上がってくる。
外務省では主流のポストを歩んでこなかったようだが、どういうわけか
国家の重大な岐路を決定する会議に呼ばれている。
こういう問題のある人物を要職に就かせないために、面接はあるのでは
ないだろうか。外務省には人を見る目がなかったようだ。
この米国の走狗は、なぜ売国奴と呼ばれないのだろうか。
(それは日本が米国の属国だからですね)
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安倍首相とその愉快な仲間たちは、主観的には平和のために全力を尽く
していると思う。
しかし、彼らが活動すればするほど、日本の信頼が失われていることに
気がついていない。
それは中韓のような問題国家だけではなく、他の東アジア諸国や欧州の
エリート層の信頼も損ねているということだ。
私の思い過ごしでなければ、安倍首相とその愉快な仲間たちは、自分に
酔っている。
戦場で犠牲になる若者たちに、君たちの死は決して無駄にはしない、と
悼む自分を想像して、国家のために敢えて厳しい選択をせざるを得ない
俺って格好いい! と思っている。
その想像の中には、挽き肉のようになった死体や、嘆く家族たちは存在
しない。いや、嘆く家族に対して哀悼の意を捧げる格好いい自分、という
のはあるかもしれない。
安倍首相は、新しい喪服を仕立てたらどうだろうか。
もっとも、犠牲者は彼の任期中に出るとは限らないけれど。