群馬県の富岡製糸場が世界文化遺産に登録されたとのこと。
地元の人にとってはめでたいことなのだろうし、富岡製糸場そのものの
価値にケチをつけるつもりはない。
しかし、世界遺産に登録しすぎではないか、と思わないでもない。
ピラミッドとか万里の長城のようなメジャーなものは、すでに登録
されている。
マイナーなものに価値がないとは思わないが、実態は観光の目玉に
するために申請している場合が多いのではないか。
そうなると、審査機関に利権が生じたりはしないのか、ちょっと
疑っている。
もうひとつは、外国の団体に登録されて一人前、という感覚は
どうかということ。
すごいから世界遺産に登録されたのであって、世界遺産だから
すごいわけではない。
世界遺産に限らず、大学のランキングとか論文の掲載誌とか、
クールジャパンとかもそうだが、外国の権威に弱すぎやしないか。
夜郎自大は慎むべきだが、自分の価値は自分で考えたいものである。