Boaz2013-12-14

こないだ、たまたまサウナのテレビで川口春奈のドラマを見た。
えらく低視聴率だったやつだ。
途中の5分ぐらいだったので、どういう話かはさっぱり分からなかった
のだが、それほどひどいドラマには見えなかった。


私もそうだが、初回を見逃すと、もう継続して見ようとは思わない。
半沢直樹」のように大評判になっていたら別だが、ほとんどのテレビ
ドラマは初回が勝負である。


川口春奈のやつの場合、視聴者が引っかかる要素があまりに少なかった
のではなかろうか。
彼女が出演しているから見よう、という人もほぼいなかったに違いない。



剛力彩芽武井咲など、オスカー事務所がゴリ押しして主演させている
テレビドラマには、なかなかヒット作が出ない。


俳優というのは、多くの場合「当たり役」で大衆に認知され、人気が
出てくるものである。
その当たり役がないのに主演して、どうやって人気が出るというのだろう。
順番が逆ではないだろうか。



では、当たり役はどうやって作るのか。
魅力的な脚本としっかりした演出と運だろう。
決して主演俳優だけの力でできるものではない。


なので、事務所は面白い脚本を選んだ上で主演させるべきで、つまらない
ものに何本も主演させても、評判に傷がつくだけだと考えねばならない。


なのに、なぜゴリ押しするかというと、たまたまデビュー作が良い脚本で
ブレイクした例がいくつかあるからだろう。
その理由を俳優の力だけに求めるから失敗するのだ。



このパターンは、日本の家電と同じではなかろうか。
高スペックの製品なら売れるに違いない、と市場に放り込んで惨敗する
例が多々ある。
そうではなく、市場が欲しいものを商品化しなければならないのだ。


俳優も家電も、ブランドだけで馬鹿みたいに売れる時代は終わった、
ということか。