Boaz2013-12-11

私はモーニング娘。道重さゆみの「今夜もうさちゃんピース」という
ラジオ番組を長年聴いている。方法については問わないでほしい。


その番組は、わりと素に近いアイドルの肉声が聞こえてくる(ように
思える)。時には泣き声がオンエアされることもある。


なので、私は彼女の発言を信じているのだが、道重さゆみは何度も
「美容室に行くのが嫌い。なぜなら美容室の人と会話したくないから」
と言っている。


これは私も大いにうなずける話だ。
彼女も私も、基本的にファッションにあまり興味が無い。
なのに、美容室的なところは、主にファッションの話題をしてくるのだ。


それは、おしゃれを生業としているところだし、そういうものを求めて
来店する人がほとんどだからだろうけど、その一方で、会話をすること
自体を店からのサービスだと思っているフシがあるのだ。


もちろん私とて元はちゃんとした社会人だったのだから、他愛もない
会話を小一時間ほど続けるぐらいはできる。
が、まったく興味のない内容を続けられても、盛り上がるわけでもなし、
ほとんど苦痛なのである。


なぜ俺は散髪をしに来ているだけなのに、こんな苦行を強いられなければ
ならないのか、と安くもないお金を払いながら店を出ることがしばしば
だった。


自分の髪型など誰も気にしていないという真実にようやく気がついて
からは、1000円カットにしか行かなくなった。なにしろ早いし会話を
しなくていい。こんなに楽なことはない。


だが、私のようなキモいオッサンはともかく、道重さゆみはアイドルで
ある。ちょっと洒落た美容室に行かなければならないだろう。
彼女に限らず、散髪時の会話が苦痛、という人は少なからずいるに違い
ない。


たとえば、かなりのインテリの人は、高卒の美容師と円滑に会話できる
のだろうか? それとも、普通の床屋でオッサンと会話しているのだろ
うか? だとしても、猫猫先生のようにスポーツやギャンブルに興味の
ない人だっているだろう。
みんなどうしているのか。


もうこれからは、ホテルのドアにひっかける【Don't Disturb】みたいな
札を常備しておいて、会話したくない人はそれをイスにかけておいたら
どうだろうか。わりと普及すると思うのだが。