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夜中にNHKスペシャルの再放送を見た。
ユニクロがバングラデシュに新店舗を作るドキュメントだ。
どちらかと言うと、ユニクロに批判的な撮り方をしていたように
思えた。

「ひとりひとりがもっと経営者としての自覚を持たなければならない」
と柳井社長が店長たちを前にして吠えていた。
どうすればもっと売れるか自分で考えろ、ということだと思う。

しかし、独裁的な経営者が、各店舗の店長に経営者たれ、と述べる
のは矛盾ではなかろうか。
本当に経営者マインドを持っていれば、ユニクロからさっさと独立
しているはずだ。

これは学校の部活動で監督がよく使うロジックに似ている。
「お前ら、自分の頭を使ってプレーしなきゃダメだろうが」
と言いつつ
「よーし、じゃあ次の作戦を伝える。絶対に失敗するなよ」
と服従を強いる。
言われた生徒たちは、どうしていいのか分からない。

ユニクロの店員たちの顔を見ていると、とても仕事が楽しそうには
見えなかった。怯えた奴隷が無理やり笑顔を作らされているように
見えた。

山口の小さな服屋が、商売を広げすぎたのがいかんのだと思う。

もっとも、私がここでいくら呪詛の言葉を綴っても、世界中で売れる
のだろうけど。