Boaz2013-08-20

ヘイトスピーチは英語である。
ということは、もともと日本語の語彙にはなかったもので、日本人は
そのような行為を表す言葉を持たなかった。


米国にはヘイトクライムというものがあって、ヘイトスピーチとどちらが
先かは分からないが、人種や宗教や性的嗜好の偏見や嫌悪に基づく
犯罪、という定義になっている。


私は「アナライズ・ミー」だったか「ミート・ザ・ペアレンツ」だったか、
ともかくハリウッド映画で、ヘイトクライムという言葉を知った。
その映画では、何の罪もないゲイが殴られていた。



ヘイトスピーチにせよヘイトクライムにせよ、どちらも米国の発祥だろう。
そんなものを真似しなくてもいいのに、日本人が騒いでいるのは愚かしい
ことだと思う。


むろん、差別という言葉は昔からあったし、差別という行為もずっとして
きた。
なので、メディアはヘイトスピーチではなく、在日韓国人差別とか在日
いじめとでも報道すればよろしい。


それとも、ヘイトスピーチとしか表現できないようなことをしている
のだろうか? 



私が思うに、ヘイトスピーチという言葉には、差別を行っている者に
何らかの根拠を与えている。暗に彼らの正当性を認めているような
気がするのだ。


いじめる側だけでなく、いじめられる側にも原因があった、という
ような考え方が透けて見える。


メディアの人は、安易に誰かの言葉を使っていないか省みてほしい。
(といって、ヘイトスピーチという言葉を使うな、ということを主張
しているわけではない)