こないだ新聞に、エジプトでも痴漢被害が多く、ついに女性が抗議の声を
あげ始めた、という記事が載っていた。
イスラム圏でも痴漢があるのか、と驚いたが、もともと女性の地位が低く、
泣き寝入りする人も多いらしい。
日本でも痴漢が絶えないが、ほとんどは通勤時の満員電車の中で行われる
のだろう。
エジプトも、満員のバスでの被害が多いとあった。
ということは、できるだけ満員にならないようにすれば、痴漢被害も激減
するはずであるが、これは一朝一夕にできることではない。
ならば、男性側の意識を変えるのはどうか。
外国の場合は、とにかく女体に触りたいという欲望が制御できないタイプ
が多いと推測するが、日本の場合は、嫌よ嫌よも好きのうち、と思い込ん
でいる男が多いのではなかろうか。
つい先日も、掲示板に「私を痴漢してください」という偽の書き込みを
信じた男が実行して捕まっていた。
これなどは、一見いやがっているようでも、実は喜んでいるのだ、と
いう幻想が、痴漢をする男の脳裏にあることの証左だろう。
なぜ、この種の男性は、見知らぬ男に身体を触られて喜ぶ、という幻想
を信じているのだろう？ 様々なポルノグラフィーの影響なのだろうか。
できれば、痴漢常習犯に対して、どういういきさつでこのような行為に
興奮を覚えるようになったのか、聞き取り調査をしてみたい。
児童ポルノと性犯罪の関係性は薄いと見られており、私もそう考えるの
だが、痴漢の場合はどうなのか。
そういう研究をしている人はいないのだろうか。
