昨日のうなぎ問題に関して、全国の消費量がないのは片手落ちでした。
なので、今日は総務省家計調査の、都道府県庁所在地および政令指定
都市別の平成21年から23年の平均の資料から、うなぎの蒲焼きの消費量
(金額ベース)を見てみましょう。
まず上位10都市。
順位 | 都市名 | 金額(円) |
---|---|---|
1 | 浜松市 | 6,927 |
2 | 京都市 | 5,032 |
3 | 大津市 | 4,293 |
4 | 大阪市 | 4,291 |
5 | 名古屋市 | 4,278 |
6 | 奈良市 | 4,236 |
7 | 金沢市 | 4,181 |
8 | 静岡市 | 4,028 |
9 | 岐阜市 | 3,856 |
10 | 堺市 | 3,813 |
全国平均は 2,901円でした。
さすが、浜松市。ダントツの1位。
万城目学のエッセイで、就職して浜松の支社に転勤して、近所のうなぎ屋
で食べたうな丼がおいしかった、と同僚に話したところ、あそこのを旨いと
言っているようじゃ、まだまだだな、と鼻で笑われた。
じゃあどこが旨いんですか、と訊いたら百家争鳴みんなそれぞれ贔屓の店
があって、うなぎの奥深さを知った、という話を読んだことがある。
静岡市も8位にランクインしており、もはや「うなぎ県」だ。
京都、大津、大阪、名古屋と続くのは、琵琶湖産のうなぎが多く流通して
いることと、料亭などが高値で仕入れているためのようだ。
あと、名古屋は有名なひつまぶしがあるし。
下位10都市は次の通り。
順位 | 都市名 | 金額(円) |
---|---|---|
42 | 新潟市 | 1,882 |
43 | 山口市 | 1,868 |
44 | 山形市 | 1,782 |
45 | 北九州市 | 1,781 |
46 | 福井市 | 1,768 |
47 | 福島市 | 1,731 |
48 | 秋田市 | 1,725 |
49 | 青森市 | 1,695 |
50 | 熊本市 | 1,625 |
51 | 那覇市 | 1,538 |
沖縄は相変わらず独自の文化圏で、うなぎはあまり食べないみたいだ。
松山市は41位と下から11番目だった。たしかに旨いうなぎ屋はあまり
ない。
こういってはアレだが、所得が低い都市ほどうなぎを食べていない
ような気がする。やはりお金持ちが食べるものなのですね。