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グローバル企業は国民国家を解体しようとしている、というのが
リベラルなインテリの見解だ。

こういう弱肉強食の世界を作ることで、一部の人は莫大な利益を
得られるだろうが、ほとんどの人は困窮する。

私が不思議なのは、グローバル企業のお客さんがいなくなったら
どうするのか、ということだ。

ユニクロの社長は、能力によって年収1億円と100万円以下の差が
出てくると言う。
ユニクロの客は、その中間にある。
自分たちの商品を買ってくれる階層をなくしてどうするんだろう？　

もちろん、彼らは「そりゃ、世界中にはまだまだ市場があるから
大丈夫だ」と言うだろう。
資源を根こそぎ奪い尽くしたら、別のところへ行けばいい、という
考えだ。

その市場が一巡したらどうするの？　という話である。
その頃には俺は社長なんかやめて悠々自適の生活だから関係ないね、
と言うだろう。

こういう人々が主導権を握っている世界は、どこかおかしい。
我々はもう十分豊かなのに、死ぬほど働かされるのはなぜだ？　
（私は働いてないので、こんな偉そうに言えないのだが）