- 作者: 高島俊男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 新書
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ただ、誰が読んでも面白く、読後感が爽やかというわけではない。
非常に癖のあるチーズのような文章だった。
それは著者の底意地の悪さが出ているからであり、インテリという
のはこういう性格でないとなれないものか、と思った。
本書の3分の1ぐらいは、辞書や誰かの文章の間違いについて書いて
あり、嬉々としてなぜ間違いかを論証している。
そこが、好きな人にとってはたまらないのだろう。
この高島俊男という人は、人望があるのだろうか、と思った。
もう喜寿に近い年齢のはずだが、人生の晩年をどんなふうに過ごして
いるのだろう、と余計なことを考えてしまった。
漢字のウンチクそのものは非常に面白かったのですけどね。