とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇跡

映画の上映が始まってから、声優の声だけが聞こえない。SEとかBGMは
よく聞こえる。
そういう演出なのかと思って5分ぐらい見ていたが、さすがにおかしい
と誰かが係員を呼びに行った。


そういえば他の映画の予告編も、登場人物の声だけが抜けていた。
映写室でそういう設定にしたままだったのだろう。
エミフルMASAKIのシネマサンシャインは素人がやっていたのだろうか? 


10分ぐらい遅れて、最初からスタート。冒頭の機長もちゃんと喋っていた
のですね。


この映画は、ファンのために作られたものなので、何の予備知識もない
人が見たら「ん?」と思うかもしれない。
ファンが見ても「あれ?」と思うところもあるのだが、そこは言いっこ
なしということで。


物語は、奇跡を呼ぶ歌姫が世界を救う、というもので、それなんて「マク
ロスF」? と揶揄されるだろう。
実際、ライブのシーンは劇場版マクロスFより一枚も二枚も落ちる。
宇宙エレベーターの作画をがんばっているだけに、惜しい。


それから、ゴスロリ社長の目的は最初のほうで暗示しておいた方が
分かりやすかったのではないかと思う。
でないと、観客は登場人物たちと同じ立場になってしまい、サスペンス
が生まれない。


ヒッチコックが言うには、乗り物に爆弾が仕掛けられているとして、
登場人物も観客も知らなければ、いきなり爆発が起こることになる。
そうではなく、観客だけが爆弾のことを知っているから、何も知らない
登場人物たちにハラハラするのである。


とはいえ、主要なキャラクターがここぞというときに大活躍するのは
さすがだった。一方通行さんの千両役者っぷりは一見の価値あり。
噛み付くインデックスも可愛かったし、バランスのとれた脚本だと思う。

ところで、宇宙エレベーターのライブに招待された人たちは、どうやって
助かったのですか?