Boaz2013-02-12

日経ビジネスオンラインでクルマのエッセイを連載している、おそらく
本業は医師であろうと思われる、フェルディナント・ヤマグチという人が
いる。
※(ググったら半導体のアナリストなんだそうだ。訂正します)


記事そのものは面白いので毎週楽しみに読んでいるが、無意識に貧乏な
人を見下していることが行間から読み取れる。
今週の、新幹線の中の迷惑な親子の話もそうだった。


内容を信じるとすれば、グリーン車の中でずっと騒いでいた子供を放置
していた母親と祖父が悪い、ということになる。
これは当然だと思うし、何も反論すべきところはない。


では私は何に腹が立つかというと、他人をコントロールできる、と考えて
いることである。


富裕層に多いが、自分はこれだけ努力して金持ちになったのだから、当然
他の人だってやればできるはずである。貧乏なのは努力が足りないからで、
そういう人間は自業自得、我々のほうが偉い、という考え方だ。


そして、お金や権力があれば、たいていのことは自分の思い通りにできる。
いわば「コントロール欲」が肥大化するのである。


これを自分に向ければ、怠け心を叱咤して努力することになるからいいが、
他人に向ければ鼻持ちならない傲慢な人間になる。


他人をコントロールしたい人は、たいてい仕切り屋になる。
俺の言うとおりにすればみんなうまくいくんだから、と本当に思っている。
実際そうなることも多いけれど、失敗しても、それは他人が思う通りに
動かなかったのが悪い、と絶対に反省しない。


権力を求める人は、ほぼこういう病気にかかっている。
幸い、そういう人はウザがられて大きな権力を持つに至らないが、運良く
権力を握ってしまったら、社会が混乱する。橋下徹がその典型である。


これは私の富裕層に対する妬み嫉み僻みが書かせているが、富裕層は誰も
私のブログなんか読まないから安心だ。