フジテレビのドラマ「リッチマン、プアウーマン」を見た。
久しぶりに月9で面白いドラマを見た気がした。
驚異的な記憶力を持つ、東大理学部の女子学生が就職できない、
というのが信じられないのだが、そこに目をつぶるとうまい設定
だと思う。
小栗旬が演じる鼻持ちならない経営者は、スティーブ・ジョブズを
彷彿とさせる。が、彼がどんなものを創りだして大金持ちになった
のかは、よく分からない。
私が脚本家なら、ドラマの終盤で彼を一文無しにして、石原さとみ
と天秤にかけるシナリオにするが、そんな陳腐な予想を裏切る展開
を期待している。
裏切るといえば、井浦新と佐野史郎はいつか小栗旬を裏切るだろう。
そういう伏線が見える。というか、そうでないとドラマにはならん。
製作者は、2パターンの女性を用意した。
石原さとみは学校の勉強で頂点に立った女性、相武紗季は手に職を
つけ世界を渡り歩いた女性である。
恋愛でも就職でも、圧倒的に相武紗季が有利であるが、石原さとみ
は偽名を使って小栗旬に近づいている。どういう目論見があるのか、
来週が楽しみである。
それにしても、このドラマを見て、若者は元気になれるのだろうか。
就職活動の理不尽さに共感しても、石原さとみがシンデレラになる
ことで視聴者がついて来れるかどうか、今後の展開しだいである。