Boaz2012-01-31

前に、算数の問題で「6本づつを8人に配ったら全部でいくつ?」という
問いに、8×6=48 と式を立てて48本としたらバツにされた、というコラム
を読んだ。(式は逆だったかもしれない)


いろいろ意見があったようだが、私が思うに、この答案にバツをつけた
先生は、良く言えばまじめな、悪く言えば融通が利かない人だったのだ
ろう。


この先生の考えを斟酌すると、マニュアル通りに教えないとイレギュラー
が発生し、不良品ができてしまう、という考え方の持ち主ではないかと
思う。


それは、人間の考え方の可塑性を全く認めない、極めて工業主義的な
教育方針だということだ。


悪いが、小学生のときに、いくら掛け算の順番を教えても、高校生ぐらい
になれば忘れている、ないしはどうでもよくなっている。
そして、高校生になっても掛け算の順番に拘泥している子は、はっきり
言えば数学ができないと思う。


親としてやることは、まあこういう先生もいるよね、と相対化することだ。
いろんな考え方があるんだ、ということを分かってくれたら、それでいい
のだと思う。


これからも、その先生は自分の方針に従わなければ、ずっとバツをつける
と思うけど、家に帰ってから親が大きなマルをつけてあげればいい。
できれば、その先生に合わせてあげることを学べばもっといいけれど、
たぶんそうしたらその先生は生徒から何も学ぶことなく教職を終えるだろう。


そういう可哀想な先生をいっぱい生み出すのはなぜなのか、文部科学省
考えてもいいのかもしれない。