グーグーだって猫である

前から見たいと思っていて見逃し続けていたが、今日NHKBSプレミアム
で放送していたのでようやく鑑賞できた。


この映画は、吉祥寺LOVEな作品だった。
私は隣の西荻窪三鷹に住んでいたのだが、吉祥寺は大好きで、映画に
出てくる景色が懐かしくてたまらなかった。


マンガ家とネコのふれあいを描く作品かな、と思っていたら、マンガ家
が卵巣ガンになるというヘビーな展開だった。しかも実話。


入院している病院で、マーティー・フリードマン演じる死神が出てきて
(好演!)、マンガ家が看とった愛猫サバが人間の姿をして待っている
名場面がある。


ここはネコの死に接した人なら泣かずにはいられないシーンであり、サ
バは飼い主のマンガ家を赦してくれる。
(私が飼っていたネコと再会しても、彼は赦してはくれないだろう)


あたかも吉祥寺が楽園のように描かれていたり、森三中の3人が少し
鼻についたりするけれど、ほのぼのした佳作だった。


大島弓子は天才であるが、世間ではどのように評価されているのだろう
か? 日本の少女マンガという独特の表現形式もそうだが、作品内容も
世界に誇るべき水準だと思うのだが。