- 作者: 和田昌親
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: 単行本
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する予定のブラジルは、いったいどんな国なのか。
67の「なぜ?」に答える形式で、多面的・多層的にブラジル社会を紹介
している。
私は1994年に一度だけ訪問したことがあるが、この年からレアルプラン
が発表され、通貨が変わったのだった。
持ち帰ったクルゼイロ紙幣は大事にしておこう。
大都市は治安が悪いところもあるが、本書で書いてあるとおり、ブラジ
ル人は基本的にいい人が多かった。
きちんと旅日記をつけておけばよかったのだが、後の祭りである。
オリンピック開催国は、そこから急速に成長するところが多い。
ブラジルも、農業や工業の躍進が著しいし、エンブラエルという小型
飛行機メーカーもシェアを伸ばしている。
あとはソフトパワーである。
ボサノバやサッカーのような、格好いい文化で海外の人々を魅了する
ものがもうひとつ欲しい。
ブラジルは先進国になろうとしているのではなく、別の方向で豊かに
なろうとしていると思う。
そんなふうに期待してしまう力がブラジルにはある。