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英国の暴動のニュースを聞いて思ったとりとめのないこと。

・日本ではなぜ暴動が起こらないのか？　かつて全共闘世代は火炎瓶や
石を投げていたというのに、最近の日本の若者は去勢されてしまった
のだろうか。

それとも、ネット上で「祭り」と称する暴動を起こしているので、感情
的にスッキリするからいいのか。

・前にも書いたことがあるが、日本におけるヤクザのような組織は英国
にあるのだろうか？　
今回、暴動の発端となった射殺された黒人の青年は、ジャマイカ系の
ギャング団と接触していた、と新聞に書いてあった。

そのような犯罪組織は、どのくらいあって、どういう勢力が拮抗して
いるのか、全く謎である。
それは日本の新聞にも、あまりヤクザのことが表に出ないのと似てい
るのか、それともチンピラに毛が生えたようなもので、英国の上の階
層にはほとんど影響がないからなのか。

・英国の暴動は、イデオロギーとは無関係なのか。
つまり、政府を転覆するとか、そういったタイプの暴動ではなく、単
に若者がムカついてやったことなのか。

だとしたら、既得権益層は警察を動員して潰してしまえばいい、と思
うだろうし、世の中は何も変わらないと安心するだろう。

・英国ではイスラム教徒のパキスタン系英国人がテロを起こしたことが
あるが、彼らは今回の暴動に便乗しないのだろうか？　

何年か前にパリでも貧困層の若者が暴動を起こして、サルコジが鎮圧
したことがあったが、英国もそれと同じということか。

・英国の若者は、もうキューブリックの「時計じかけのオレンジ」なんか
見ないのだろうか。

暴動を起こす前に見ればよかったのに。