BS-TBSの「SONG TO SOUL」という番組を見た。
名曲を掘り下げて様々なエピソードを紹介する内容で、今回は
ビリー・ジョエルの“素顔のままで”だった。
1977年の作品だから、もう34年前だ。34年? 自分で計算して
びっくりした。そんな昔か。
プロデューサーのフィル・ラモーンが語るには、ビリー・ジョ
エル本人は、当初この曲をレコーディングするのは反対だった
そうだ。
甘ったるいウェディングバンドが演奏するようなイメージだっ
たらしい。
しかし、名曲であることを見抜いたフィル・ラモーンは、これま
でエイトビートで演奏していたものを、ボサノヴァのバイヨン
のリズムにしたという。
そうしたことで、ダサさが抜け、一気に洗練された楽曲になった。
さすが名プロデューサーである。
しかし、なんでボサノヴァ? と思ってググると、フィル・ラモ
ーンはあの名盤“ゲッツ/ジルベルト”のレコーディングエンジニ
アとしてグラミー賞を取ってるんですな。知らなかった。
いまやヒゲダルマみたいなオヤジになってしまったビリー・ジョエ
ルだが、若いころのナイーブな外見は、この曲とぴったり合ってい
てよかった。
米国のポピュラー音楽で、こういうメロディーを書ける人はいなく
なってしまったなぁ。残念。