相撲はスポーツではない

相撲の八百長問題がやかましいけれど、いつから相撲はスポーツになった
のだろうか? 欧米で生まれた近代スポーツの概念に、大相撲は絶対に
入らないというのに。


それとも、相撲協会が、相撲は近代スポーツです、と言ったのだろうか? 
だとしたら相撲協会が悪いのだが。


日本の相撲はスポーツではない。興業である。
街の荒くれ者たちを相撲取りにして、害を及ぼさないようにしているの
が相撲部屋だ。
相撲取りは品行方正なスポーツマンではない。


この当たり前のことを、メディアは知らんぷりをして叩いている。
八百長があることを分かっていて楽しむのが相撲ではないか。
相撲を叩くなら、まずソープランドを叩け。
談合を繰り返している建設会社を、潰れるまで叩け。


どうも、ここ10年ぐらいで、学級委員長的な告発が続いているような気が
してならない。
「センセー、男子が掃除をさぼっていて悪いと思います!」的な。


この背景には、米国の奇習であるピューリタニズムがあると思う。
公正さを求めるのはいいが、それで社会が息苦しくなることに気がついて
いない。


もうひとつ、単なる私の妄想だが、警察が山口組幹部を逮捕して締め付け
ているのと、相撲協会公益法人から外すように仕向ける動きが同根のよ
うな気がする。


どちらも、わけのわからないお金が動く世界である。
ヤクザや相撲部屋を弱体化させて喜ぶのは、いったい誰なんだろうか?