テレビのセグメント化

一部上場企業でバリバリ働いている人は、たぶん夜7時から8時にテレビを
見ていないと思う。
また、進学塾に通っている子供たちも、その時間にテレビを見るのは週の
半分ぐらいではなかろうか。


何が言いたいかというと、いまやゴールデンタイムと言われる時間にテレ
ビ番組を見ているのは、バカばっかりではないか、ということだ。


そのバカに合わせて番組を作るから、面白いものができないし、さらにそ
のバカ向けの番組に対してクレームをつけてくるバカがいるから、よけい
に面白いものができないという悪循環に陥っているような気がする。


これまで、テレビはみんなで見るものだという前提で作られていたが、も
うそんな時代ではなくなったようだ。


そうすると、スポンサーが広告料を払うかわりにタダで視聴できる民放の
ビジネスモデルも曲がり角にきているのではないか。
私個人としてはずっと続けてほしいのだけれども、どんどん視聴者を細か
く区切って、分かる人だけに分かってもらう番組が増えていくと、大手の
スポンサーがつかないのではないか、という気がする。


すでにCS放送は有料でセグメント化をしているけれども、儲けは出ている
のだろうか? 


視聴率というのは、どの年代層の男女が見たか、というのが現れるわけだ
が、どんどん細分化していくと数字を出すことに意味がなくなってくる。


いちおう、現時点では、全国の人がみんなテレビを見るという前提で、視
聴率**%と発表されるのだが、そのような番組はワールドカップクラスの
巨大なイベントでしか通用しないのではないかと思う。


もし、いまのような広告モデルで無料のテレビ放送を続けるのであれば、
ある程度の個人情報を調べて、見ている人ごとにお薦めの広告を表示する
システムになるだろう。
デジタル化でそういう技術はあるはずだが、扱うのが個人情報だけに、ど
こかでストップがかかっているのだと推測する。


なんでこんな下らないことを書くかといえば、テレビがクリスマスの話題
ばかり出すからである。
みんながクリスマス大好きだと思うなよ、ということだ。