米国を舞台にした少女マンガ

内田樹が「日本辺境論」で新書大賞を受け、その受賞記念の講演が
新潮社のサイトで聞けた。


この中で、ボーイズラブと反米の話があり、内田樹
「いままでに米国を舞台にした少女マンガがあっただろうか?」
と発言している。
「『バナナフィッシュ』があるじゃないかと言われるかもしれないが、
あれは少年マンガです」
というのは首肯するけれど、実は米国を舞台にしたマンガがある。


それは、成田美名子の「エイリアン通り」と「CIPHER」それに「ALEXANDRITE」
で、まぎれもなく米国を舞台にした少女マンガである。


現在、成田美名子は、能を主題にした「花よりも花の如く」を連載
しており、能の稽古をしている内田樹が知らないはずはないのだが、
もしかしたら読み損ねているのかもしれない。


とはいえ、ヨーロッパ的なものを愛する米国の男はゲイとして追い
やられる、という説は面白かったです。