給料を取りに行く話

塾の元同僚から愚痴のメールが届いた。
私は、この同僚を辞めさせてくれ、と社長に言ったがためにクビになった
ようなものなのだが、それはそれとして。


かつては給料は社長が持ってきて直接手渡ししていた。
それが、私が塾のあれこれに意見を言うようになると、午前中に来て金
庫に入れて帰るようになった。私の顔を見たくなかったのだろう。


さて、私がクビになってからどうなったかというと、今月からは本部ま
で取りに行かなければならなくなったそうだ。
私が勤めていた場所から本部まではクルマで15分ぐらいの距離だろうか。
そこまでわざわざ一人ひとりが直接行くことになったとのこと。


ちなみに元同僚は、銀行振り込みにしてほしいのだが、と言ったそうだ
が、あっさり却下されたらしい。
(私の不当解雇手当は銀行振り込みだったのだがな)


私もいろんな中小企業を転々としてきたが、正社員が離れた本部まで給
料を受け取りに行く、という例は聞いたことがない。
もし、そういう会社があったら教えていただきたい。


まともなところなら「働いてくれてご苦労さま」という気持ちがあると
思うのだが、かつての私の勤め先は「誰のおかげで金がもらえると思っ
とんじゃボケ」と考えているらしい。


労働基準法には、賃金の支払いには5原則あって
1.通貨で
2.直接
3.全額を
4.毎月1回以上
5.一定期日に
払わなければならないそうだ。


しかし、ここには従業員の移動については想定されていない。
例えば北海道支社にいる人が東京本社まで毎月給料を取りに来てほしい、
ただし交通費は自腹で、という会社があったらどうなんだろう? 


常識ではありえないが、何らかの規制を設けないと、このようなことも
起こりうるのではないだろうか。


従業員にこんなことをさせている塾が長続きするはずはない、と確信し
ている。早く本部が潰れますように。