中華美味紀行

中華美味紀行 (新潮新書)

中華美味紀行 (新潮新書)

旨そうな中華料理がこれでもかと出てくるので、一度は食べに行ってみたい
ものだと思う。
しかし、普通の人はそう簡単に中国まで行けない。
なので、写真と文章を見ながらお腹をグウと鳴らすのである。


それにしても、作者はどういう人なんだろうか。
作家・翻訳家とあるけれど、そんなにお金があるものかしら。
これだけ中国で食べ歩きをするだけでも、けっこう費用がかかるはずだ。


実家が金持ちなのか、それとも収入のほとんどを美食に費やしているのか。
ある意味うらやましい。


ちなみに、中国では食品の偽装事件が相次いだけれど、街の料理店はどうな
のだろうか? きちんとしたものを出している店がほとんどだろうけれど、
昔に比べて味が落ちているのかもしれない。
そのあたりについて触れてほしかった。


何より残念なのは、中国の地図が全く載っていないことだ。
地名がたくさん出てくるのに、参照すべき地図を欠いているのは、まさしく
画竜点睛であろう。


ちなみに、ミシュランの中国版というのはあるのだろうか? たぶん広すぎ
て調査しきれないと思うが、中国人自身が公正なものを作ってほしいものだ。