沸騰都市 東京

NHKスペシャル沸騰都市」シリーズの最終回は東京である。
高層ビルや地下道の建設の模様をレポートしていた。
なぜかプロダクションI.Gが製作したアニメーションも放送されていた。


地下へインフラを伸ばすことは、バブル期のころからジオフロント計画
があり、納得できた。
日本で人口が増えているのは、東京・神奈川・愛知ぐらいらしいので、
資金も集まりやすいのだろう。


しかし、高層ビルについては、どうもおかしいんじゃないか、という気
がする。


というのも、高層ビル建設を推進する業者として、森ビルや三菱地所
社長が登場していたからだ。
いち企業の社長に、どうして大都市の景観を決定する権利があるのか、
説明してほしい。


私は東京出身でもないし、もはや住んでもいないのだが、これ以上開発
業者に東京をいじられていいものなのか、と思う。
都市計画は、少なくとも東京都が多くの住民の意見を反映させて行うべ
きものだろう。


ここまで野放図に建物の建設が行われている大都市は、非常に少ないの
ではなかろうか。
田舎に住んでいると、東京の良くいえばダイナミックな、悪くいえばグ
ロテスクな部分がよく分かる。


ところで、このシリーズのナレーションを担当した雨上がり決死隊の宮
迫の声が意外と良くて驚いた。いい仕事だったと思う。
来月には、これまで放送した都市のその後を追った番組が放送されるら
しい。
今から楽しみである。