ほんとうの環境問題

ほんとうの環境問題

ほんとうの環境問題

洞爺湖サミットが開催されたあたりに出版された本で、しごく真っ当なことが
書いてあって面白かった。


前から、排出権取引というのが胡散臭いと思っていたのだが、やはり単なる金
儲けの手段にすぎなかったのだな、とか、エコロジー商品を作る過程で多くの
エネルギーが使われている、ということが分かる。


日本が、欧米の作ったルールの中でしかプレーできないのは、単に軍事力がな
いからなのか、それとも外交部門にアホしかいないからなのか、そのあたりの
ことはよく分からない。


前の戦争は、そのルールをどうにかしようとして起こしたようなものだ。
(根底には、石油が入ってこなくなったという理由があるのだが)
こてんぱんにやられてしまったので、もう何も口出しできないのだろうか。
敗戦国というのは、本当にみじめだ。


最後の方の対談では、二人とも好き勝手なことを言っていて、首を傾げざるを
得ないことも書いてあるのだけれど、一読すべき本だと思う。