- 作者: 池田清彦,養老孟司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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書いてあって面白かった。
前から、排出権取引というのが胡散臭いと思っていたのだが、やはり単なる金
儲けの手段にすぎなかったのだな、とか、エコロジー商品を作る過程で多くの
エネルギーが使われている、ということが分かる。
日本が、欧米の作ったルールの中でしかプレーできないのは、単に軍事力がな
いからなのか、それとも外交部門にアホしかいないからなのか、そのあたりの
ことはよく分からない。
前の戦争は、そのルールをどうにかしようとして起こしたようなものだ。
(根底には、石油が入ってこなくなったという理由があるのだが)
こてんぱんにやられてしまったので、もう何も口出しできないのだろうか。
敗戦国というのは、本当にみじめだ。
最後の方の対談では、二人とも好き勝手なことを言っていて、首を傾げざるを
得ないことも書いてあるのだけれど、一読すべき本だと思う。