日本の10大新宗教

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

戦後や高度成長期に大きく成長した新興宗教を俯瞰したもので、新書だから
量的にあまり詳しく記述できない欠点はあるものの、ざっと紹介してあるの
で、なかなか便利な本だった。


私は今のところ何の宗教も信じていないのだが、高校のときの同級生に創価
学会の人がいて、誘われて青年部の集会に行ったことがある。
別に無理やりというわけでもなく、面白そうだったから覗いてみたのだが、
会場にただよう熱気には驚いた。


同級生はそのまま創価大学へ進学し、それ以来音信不通であるが、たぶん普
通に結婚しているのではないかと思う。


それ以外に新宗教と私の生活で何か関連があったっけ、と記憶をたどってみ
ると、PL教団と関わりがあった。


もうなくなってしまったが、松山では毎年8月中旬ごろ、松山市営球場を会場
に、“ミュージック・ナイター”と呼ばれる催しがあった。
県警の吹奏楽団や小中学校の鼓笛隊などがマーチングをしたり、何かのショ
ーがあったりして、グラウンドで行われるそれらを観客席から楽しむのであ
る。


“ミュージック・ナイター”の圧巻は最後の花火だった。
スポンサーはPL教団で、子供ごころにもすごい量の花火が打ち上げられてい
た。


なんでPL教団が、と思っていたが、この本を読むと教団の開祖である御木徳一
は松山で生まれている、と書いてある。
そしてPL教団では花火は立派な宗教活動なのだそうだ。


なるほど、だから松山にはPL教団の立派な建物があり、“ミュージック・ナイ
ター”で見事な花火をあげていたのか。
松山の多くの人は、とうの昔に知っていたと思うが。


そういえば、私が交通警備のバイトをしていたとき、一緒にやっていたナカノ
くんという青年が、たしか大阪のPL高校を出ていたはずだ。
イラストレーターになりたい、とか言っていたが、いまごろ何をしているだろ
うか‥‥