四国に新幹線を作るために、29年間で24億円の予算を計上して調査していたらしい。
これを無駄と言わずして、何を無駄と言おう。
私が小学生のころには、すでに整備新幹線計画の青写真があったらしく、地図帳には
点線で新幹線の路線図が四国に描かれていた。
海底トンネルを通って大分まで抜けるという壮大なものだった。
しかし、中学生になるころには、どうせ四国には新幹線なんか通らない、ということ
が分かってきて、もし来るとしたら東海道新幹線がリニアモーターカーになってから
だろう、と友だちと話していたものだ。
21世紀になって、四国新幹線はおろかリニアモーターカーの営業運転すら実現してい
ない。どうなってんだ、未来? という感じだ。
しかし、万が一四国に新幹線ができたとしても、採算がとれるような乗車率にはなら
ないだろう。私のような素人でさえすぐに分かることだ。
そもそも、四国に橋を3本もかけて何か変わっただろうか?
松山に住んでいて、物流が劇的に変化したとは思えないのだが。
いくらインフラを整備したところで、四国にいる人間が変わらなければどうにもなら
ない。だが、人間はそう簡単に変わるものではないから、視野の狭い人が角突き合わ
せているばかりになる。
ほかの地方の政治家たちも、いいかげん新幹線を作れと言うのをやめて欲しい。