フィンランド

PISA(学習到達度調査)で、フィンランドの学力が高く、日本は低いという報道があるが、
別に日本は低くないと思う。
むしろ、これだけ人口がいる割にはがんばっているのではないか。


だって、フィンランドの人口は523万人で、これは神奈川県の人口(891万人)よりも少ない。
学級の人数が日本の半分だそうだが、これを日本全国でやろうとしたらコストがかかるだろ
う。


そもそも、フィンランドってそんなにいい国なのだろうか? 
行ったこともないし情報も少ないので私には判断できないのだが、ノキアリナックスの国、
という印象しかない。あ、あとモータースポーツに異常に強いということぐらいか。


Wikipedia によると、フィンランドの自殺率は人口10万人あたり20.6人と第13位である。
ちなみに日本は人口10万人あたり23.8人で第10位だ。
基本的に寒い国の方が自殺率が高いとはいえ、私にはフィンランドが地上の楽園とも思えな
いのである。


つまり、仮に子供が世界レベルで勉強ができようとも、その国の人たちが幸せになれるかは、
また別の問題ではないか、と。


じゃあ、日本は世界レベルで学力が低下した、と騒ぐ人は誰で、そう騒ぐことで一体どんな
得があるのか。
おそらくビジネスをする人が、勝手に日本のレベルを心配して、このままでは商売ができな
くなる、と不安になっているだけだろう。


そういう輩の声に浮き足立ってはいけない、と私は思う。
確かに勉強できない子とできる子の二極化が見られるけれど、それとビジネスの競争力とは
あまり関係ないはずだ。
だって勉強ができる人間とビジネスができる人間は必ずしも同じではないから。


子供の理科離れといって騒いでいるのも同じ奴らで、国を憂うというよりは自分の商売を憂
いているだけだろう。子供全員が理科を好きになるわけがないではないか。


読解力が足りないのは、むしろ大人の方なのではないかと思うけどなぁ。