物語の中の不良

ドラマやマンガで、よくカップルを襲う不良が登場する。
「ようよう、イチャイチャしやがって」みたいなことを言いながら、男をボコボコにするパターン
は、誰でも一度は見たり読んだりしたことがあるだろう。


しかし、実際そういうことを目撃したことはあるだろうか? 幸か不幸か、私はない。
普通に生活していて、危険なところに行かなければ、そういう目に遭うことはないと言ってもいい
だろう。


では、なぜこのような場面が繰り返し登場するのか。
それはマンガ家や脚本家の怠慢だと思う。
主人公のピンチを演出するために、安易に不良をもってくることは、何も考えていないと非難され
てもしょうがないのではなかろうか。


だいたい不良たちも、いちいちそこらへんのカップルに因縁をつけていたら大変である。
統計的にも、少年による暴力は減ってきているし。


ただ、最近の少年犯罪では、未成年者がカップルを襲い殺している事件が何件かある。
ドラマやマンガとは違い、凄惨なものだった。
このような奴らは、絶対に許せない。


さすがに最近は不良マンガも減ってきているが、少年サンデーで連載している西森博之の作品には
他人を襲う不良たちが当たり前のようにでてくる。

お茶にごす。 1 (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。 1 (少年サンデーコミックス)

半分はギャグマンガみたいなものだからいいのだが、これにリアリティを求めることは私にはでき
ない。


それとも、私が知らないだけで、日本には不良たちの抗争が絶えないところが無数にあるのだろう
か。