ヤッターマン

なぜ今また「ヤッターマン」なのか、さっぱり分からないけれど見てみた。
オープニングの歌は変わってないものの、やはり山本正之のあの声じゃないと感じが出ない。
なぜ別の人にしたのか。


【追記】
なにやら主題歌に関しては、山本正之の方では納得いかなかった経緯があるらしい。
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1200333195/
これを読むと、音楽業界にはまともな人がいないのではないか、とさえ思える。


悪の三人組の声優が昔のままなら、主題歌も昔のままにすべきだろう。
そんな単純なことも分からない奴が、音楽を仕切っているのだから、人材がよほど劣化して
いるとしか思えない。そりゃ、CDも売れなくなるさ。



本編の方は、往年のテイストが程よく入っており、合格点があげられるんじゃないかと思う。
特に悪の三人組の方は声優が同じなので、全く違和感もなく楽しめた。
しかし、「ドラえもん」や「サザエさん」は声優を入れ替えているのに、「ヤッターマン」は
変わらないのがすごい。


また、ナレーションの山寺宏一もよかった。富山敬の味を損ねず、21世紀の「ヤッターマン
に仕上げているのは、山ちゃんの功績だろう。


タツノコタイムボカンシリーズは、80年代後半から約20年間中断していたと思うが、この
時期はちょうどバブル経済から平成不況の間である。


そもそも、タイムボカンシリーズの主役は悪の三人組で、彼らの古典的な悪者っぷりと、毎回
勧善懲悪のマンネリが、好景気に沸いた世相に受けなくなったのではあるまいか。


それでも「ふしぎの海のナディア」で、悪の三人組のキャラクターは保守されていた。
今日の「ヤッターマン」の復活は、実は「ナディア」の影響があるのではないかと秘かに思っ
ている。


第一話を見ると、ヤッターマンに変身する理由の説明が一切ないし、ガンちゃんは社会的な正
義のために戦っているわけでもない。自分が修理した機械を壊されたからである。
このあたりが21世紀っぽいな、と思うのだが、いまの子供はそういう設定の方が納得するのか
もしれない。


来週からは見ないけれど、悪の三人組とどくろべえ様の声優さんができるだけ健康で長生きし
ますよう、祈っております。