ネタがないときは総務省の家計調査からデータを拾ってみよう。
今回はちくわの消費量である(04〜06年の家計調査の平均値)。
まずは上位10都市から。
順位 | 都市名 | 金額(円) |
---|---|---|
1 | 鳥取市 | 4,630 |
2 | 徳島市 | 3,690 |
3 | 佐賀市 | 2,664 |
4 | 松山市 | 2,587 |
5 | 山口市 | 2,266 |
6 | 長崎市 | 2,190 |
7 | 高知市 | 2,166 |
8 | 甲府市 | 2,076 |
9 | 長野市 | 2,058 |
10 | 名古屋市 | 2,048 |
鳥取市がトップである。全国平均が1752円だからおよそ2.6倍だ。
ググると、豆腐ちくわという名産品があるらしい。
松山市はなんと4位だった。そんなに食べていたっけ。
愛媛県南部には“じゃこてん”という名物があるのだが、これは練り製品に分類されるので
ちくわ部門には入っていないと思われる(松山市は魚肉練製品部門では全国3位である)。
四国は高松市以外がトップ10に入る奮闘ぶりだ。
意外にも甲府市や長野市といった内陸部も消費量が多い。
加工品だから鮮魚よりも流通しやすいのかもしれないが、現在の物流を考えると、漁港がある
都市とそれほどハンデはないような気もする。
下位10都市は以下の通り。
順位 | 都市名 | 金額(円) |
---|---|---|
40 | 宮崎市 | 1,183 |
41 | さいたま市 | 1,177 |
42 | 福島市 | 1,173 |
43 | 東京区部 | 1,132 |
44 | 秋田市 | 1,015 |
45 | 水戸市 | 954 |
46 | 仙台市 | 891 |
47 | 新潟市 | 886 |
48 | 富山市 | 868 |
49 | 那覇市 | 594 |
那覇市が最下位だった。
ちなみに、かつお節・けずり節、魚介の缶詰部門では、那覇市がぶっちぎりでトップである。
きっと食文化が違うから、ちくわはあまり好まれないのだろう。
ところで、仙台市のちくわの消費量は下から4番目だが、有名な笹かまぼこがあるのでかまぼこ
部門では堂々全国1位である。
かまぼこの消費量上位10都市
順位 | 都市名 | 金額(円) |
---|---|---|
1 | 仙台市 | 12,408 |
2 | 長崎市 | 7,245 |
3 | 富山市 | 6,248 |
4 | 山口市 | 5,583 |
5 | 松江市 | 5,268 |
6 | 松山市 | 4,881 |
7 | 高知市 | 4,079 |
8 | 北九州市 | 4,019 |
9 | 金沢市 | 3,981 |
10 | 福井市 | 3,863 |
もう仙台市がダントツである。全国平均が3237円だから、ざっと4倍の消費量だ。
もっとも金額ベースしかデータがないので、数量ベースだと違う結果になるかもしれないが。
長崎もかまぼこが名産なんですなぁ。知らなかった。
ちくわといえば、うどんに乗せるちくわの天ぷらが旨い。
青海苔がまぶしてあるやつだと特によいな。
あれほどうどん屋が多い高松市は、不思議なことに全国25位と振るわない。
かまぼこだと35位である。
うどんの消費量とちくわの消費量はあまり関係ないのだろうか。
大昔、雀荘でちくわが入ったカレーを見たことがあったが、いかがなものかと思った。
どこかの家庭では、当たり前のように入っているのかもしれないけど。