イラン人はいずこへ? 

15年ぐらい前まで、東京には不法滞在していたイラン人がたくさんいた。
多くは偽造したテレホンカードや麻薬を売っていたらしい。


いま、イラン人たちはどうしているのだろうか。
大半は故国に帰ったのか、それとも別の国で出稼ぎをしているのか分からないが、日本にいた
イラン人たちは、「日本ではたんまり稼がせてもらったぜ」と、あまり悪い印象を持っていな
いのではなかろうか。


いや、もしかしたらビザの取得が厳しくなって帰国せざるを得なくなったために、「あんなケチ
な国なんか二度と来るか!」と思っているかもしれない。
まあ、よその国で非合法なことをする人たちがどう考えているかは知る由もないが。


それでも、かつて多くのイラン人が日本に滞在していた事実は変わらないわけで、当時の日本人
も、なんか悪いことをしてるんだろうなぁ、ぐらいの目でしか見ておらず、別に「イラン人狩り
をしていたわけでもないから、お互いの関係は良好だったのではないかと思う。


いわば、アンダーグラウンドでの草の根のつながりとでもいうべきか、正式な外交ルートでは
なかなか作ることの出来ない関係があったのではなかろうか。
そして、もし当時のイラン人が親日的であるならば、今のイラン人だってそれほど日本に悪い
感情を持っていないと思われる。


だいたい、イスラム圏の人は一宿一飯の恩義にはきちんと報いるものだし、日本はイラン人に
対して貸しがあるのではなかろうか。


原油が高騰しているこの時期、なんとかうまいことイラン人からいい話を引き出せないものか、
と思っていると、つい上のようなことを考えてしまいました。


もっとも、イラン人は日本の宗主国である米国が大嫌いだから、あまり親近感を持ってないの
かもしれませんな。


本文と写真はまったく関係ありません

日付は去年のものです