フールプルーフ

ウォータープルーフが防水なら、フールプルーフは防バカか。
バカが使っても大丈夫なように設計しなければ訴えられる可能性がある、というのは技術者にと
っては大変だろう。


というのも、バカは何もしないからバカなのではなく、常人が思いつかないようなことをするか
らバカなのである。


なので、ある意味とても創造性のあるバカほど、技術者を困らせることになる。
想定外のことをしでかすからだ。
電子レンジにネコを入れるというのは都市伝説だろうけれど、似たような事例はいくつか報告さ
れているに違いない。


加えて、最近は無防備すぎるバカも増えているだろう。
子供が転んだとき、とっさに手をつかないで顔面から倒れることが多くなったのとパラレルの関
係にあると思う。
機械を信用しすぎているからだろうか。


藤子・F・不二雄のマンガ「21エモン」には、ボタンチラリ星という惑星が出てくる。
機械文明が発達して、何をするにもボタンをチラリと見るだけで処理してくれるハイテクの星だ。
21エモンたちは、そこへ行く前にボタンポン星という惑星に立ち寄り、惑星の住人から我々はボ
タンチラリ星から見れば二番手だ、という話を聞く。


好奇心からボタンチラリ星に行ってみると、まったく文明が見当たらない。
見つけたのは原始人のような姿をした人間だった。
どうやらあまりにも生活を機械任せにした結果、人間の創造力がなくなってしまい、一気に衰退
したのだろう、という結論が出る。


SF作品には、このように過度の技術文明は人間をスポイルする、というテーマの作品があるけれ
ど、まさか本当にそのようなことになっているのではなかろうか、とこのごろの事故の報道を見
るたびに思う。


便利になるのは悪いことではないんだけど、どっかで危機感を持った方がいいのではないか、と。
ニンテンドーDSで「脳トレ」がバカ売れしているのも、潜在的にそう思っている人が多いからか
もしれないね。


本文と写真はまったく関係ありません

川 釻_ゝ釻||<機械は人間をダメにしているのだろうか‥‥
リl|*´∀`l|<でも嘘なんだよ