パラダイス鎖国

とあるブログを読んでいたら「パラダイス鎖国」という言葉に出会った。
携帯電話市場では、日本は非常に特殊な進化をしており、世界のマーケットから
取り残されているらしい。
もっと安くて便利なものがあるのに、このままでいいのか、という話だった。


たぶん、携帯電話市場についてはそのとおりなんだろうと思う。
なんていうか、日本の携帯電話って正直「やりすぎ」な気がするので、もっと楽なものを開発して
もいいんじゃないかと。
ほら、PS3が売れなくて、ニンテンドーDSがバカ売れしたりするでしょう? 
そのうち携帯電話のヘビーユーザーしか使えない機能ばっかりになるんじゃないかと思う。
(そのヘビーユーザーが多数派になれば私は沈黙せざるを得ないのだけれど‥‥)


ただ、引っかかったのは「鎖国している」という発想である。
この言葉を最初に使ったのは誰か分からないのだが、どうも「世界に対して閉じている」というネ
ガティブなイメージが伝わってくる。私の考えすぎかもしれないが。


そして、その考え方のベースには、オープンであることはいいことだ、という思想がある。
それって正しいのかい? と私のような弱者はこわごわと言ってみたりする。


なぜオープンであることがいいことかというと、競争に参入できるからである。
で、ひとたび競争に参入できたならば、絶対に勝つ自信があるからである。
これは強者だけが勝ち続ける論理だろう。


そのように世界をフラットにすることで最終的に得をするのは、ごく一部の人だけだ。
そんなことはない、みんなが豊かになるんだ、と反論する人もいるだろうが、私には苛烈な格差社
会しか見えない。


パラダイス鎖国」という問いを投げかける人は、たぶん脳が米国化しているのだろう。
ビジネスにおいては最もうまくいくのかもしれないが、自分のメンタリティを疑わない知性ってど
うなんだろうなぁ、と思う。


日本が鎖国したガラパゴスのような特殊な生態系だとしても、なぜそこが外来種によって壊されな
ければならないのか。
なぜ米国の方が特殊だとは思わないのかを知りたいところです。


本文と写真はまったく関係ありません

ル ’ー’リ<ねえ、鎖国ってなに? 
从 ’w’)<すっごく長くなるけどいい?