富山湾

NHKスペシャルの再放送があったので見た。
富山湾は、沿岸から急に深くなっている世界でも珍しい地形らしい。
その背後には立山連峰があり、豊富な雪解け水が海を豊かにしているのだそうだ。


まったく関係ない話だが、日本では中部地方の山脈を「日本アルプス」と呼んでいる。
Wikipedia によると、英国人が名づけたらしいのだが、別にアルプスじゃないし、なんだって
そんな名前にしたんだろうか。
もう定着してしまったから変えようがないけど、外国の地名をそのまま使っている国も珍しい
のではないかと思う。


その北アルプスの雪解け水は、急勾配を伝って海に流れ込み、海底から噴出している。
山で蓄えたリンや珪素がたっぷり入っており、プランクトンが繁殖しやすい。
それを狙って、魚がどんどんやってくるのだ。


また、水深600mぐらいのところには、世界でもここだけかもしれないというオオグチボヤの群
棲が見られる。ちょっと前に「へんないきもの」という本が売れたが、あれの表紙になってい
たやつだ。

へんないきもの

へんないきもの

よほど住み心地がいいのだろうか。海洋生物学者にとっては、非常にエキサイティングな場所
なんだろうな。


実は富山湾の海底の地形は、江戸時代にすでに観測されており、地図が残されている。
重ねてみると、現在の地形とほぼ一致していた。
当時の漁師さんの観察力は大したものだと思う。


私は魚介類が苦手なのだが、それでもホタルイカやシロエビ、寒ブリなどが水揚げされるのを
見ると、なんと豊饒な海だろうと感動する。
好きな人が見たらヨダレが出るんじゃなかろうか。


こういう番組を見ると、私なんかは単純だから、富山に行ってみたくなる。
藤子不二雄先生の故郷でもあるし。
でも、行ったら行ったで、ただの田舎町なのかもしれないけど‥‥


本文と写真はまったく関係ありません

川 ’−’)<日本海でとれたキトキトの魚は旨いんやよー