中学受験

16日に、NHKのローカル枠「四国羅針盤」という番組で、松山市の中学受験の現状をレポートして
いた。
松山市では、小学6年生の7人にひとりが中学受験をしているそうだ。
昔は愛光学園ぐらいしかなかったのだが、10年ぐらい前から済美平成、新田青雲などの私立中高一貫学校
ができて選択肢が広がったとのこと。


そして、どの学校も基本的には大学受験で生徒をどのくらい難関校に合格させるかに必死だ。
そこは別にいいと思うのだが、問題は合格した後である。


前にも書いたが、有名大学に合格した子たちは、有名企業や官庁に就職するだろう。
わざわざ松山に戻るのは、県庁や四国電力伊予銀行に就職する例外を除けば、ほとんどいない。
つまり、私立高校も県立高校も、生徒を難関校に合格させることを競っているが、実はその一方で貴重な
人材を県外にせっせと流出させているのである。


理想的には、県外の学校で学んだ後、就職したくなるような魅力的な企業を興す人々がたくさん生まれれ
ばいいのだが、どういうわけか松山市にはベンチャー企業が育たない。
(これは他の地方都市でも同じだと思う)


これでは大都市と田舎の格差は広がる一方である。
だが、四国以外で生活したことのない人たちは、そもそも格差があることに気がつかないだろうし、松山
にUターンしてきたエリート層の人たちは、自分たちの優越感を維持するために敢えて何もしようとはし
ない。


松山で子供に中学受験をさせる親たちは、そのエリート層が多いだろう。
田舎の成金たちが、せっせと子供を都会の大学へ送り込んでいるだけの話だ。
親が心のどこかで軽蔑しているところを、その子供が好きになるとは思えない。
かくして、松山を愛するのは、学歴のないピュアな人ばかりになるわけである。


ちなみに、松山市が選挙地盤の現官房長官は東京で生まれ育っている。
新宿高校では坂本龍一と同級生だったそうだ。
彼は松山に対して郷土愛を持っているのだろうか? 


本文と写真はまったく関係ありません

从*` ロ´)ノ<れいなは福岡を愛しとーよ!