法人の養子縁組

わけのわからないことを考えたので書いてみる。
民法では養子縁組について記してあるが、人間が人間の子供を自分の子供として認めることしか
書いていない。
法人が養子をとることは、なぜ認められないのだろうか? 


普通、人間は人間との間でしか子供をつくれないし、法人の寿命は企業が存続さえすればいつまで
も伸びるけれど、人間はいつか死ぬ。
これが法人と人間の養子縁組を拒んでいる理由ではなのかな? 


また、赤ちゃんを成人させるまでには数千万のコストがかかり、その間何の利益も出ないのだから、
利潤追求を目的とした企業は手を出せまい。


あと、もっとも大事なことは、人権が守られるかどうかである。
教育を受けさせずに、子供のころから働かせ、賃金をピンハネする企業があるかもしれない。


ここで、もし有名企業が長期的戦略に立ち、全国から不幸な生い立ちの赤ちゃんを集めたとしよう。
中絶するんだったら、ぜひうちに預けてほしい、と無料で引き取るのである。
一説によると、年間30万件も中絶しているらしいので、何万人もの赤ちゃんがこの世に生まれてく
る可能性がある。
これは少子高齢化に悩む国にとっても見過ごせまい。
赤ちゃんを養子にした法人には、法人税を数%ダウンする、とアナウンスすれば、我も我もと育児
施設を作る企業が出てくるかもしれぬ。


もちろん、育児施設の基準は厚生労働省がつくり、検査にクリアした企業でないと養子を採れない
ようにする。免許制にして、数年ごとに施設をチェックしてもいいかも。役所の権益が増えるし。


さて、養子にした赤ちゃんたちを育てるために、大量の保育士や教師が必要になる。
ここでも雇用が生まれるが、普通は子供ひとりに対して父親と母親のペアが要る。しかし、企業は
そんなムダなことをせず、集団保育にするだろう。
この場合、両親とのぬくもりを知らぬまま育つ子供になるが、虐待されるよりはマシと考える。


成長するごとに優秀な子供を選抜し、幹部候補生にしていく。
あまり優秀でない子はそれなりの仕事をしてもらう。
賃金から養育費を払ってもらい、定年までには返済し終えるモデルを作ることができればいいが、
破綻するかもしれない。


もし、養子が犯罪を犯した場合は、企業の顧問弁護士が処理をする。
若くして死亡した場合、その臓器は第三者に有料で提供されることとする。
というような細かいルールは、有識者が決めたらよかろう。


多国籍企業の売り上げは、たぶんバングラデシュやコロンビアの国家予算の何十倍もあるだろう。
少しぐらいお金をまわしたってよさそうなもんだが、子育てという人間の根幹に関わる部分を法人
がやるというのは、あまりにもデリカシーがない考えなのかもしれない。


本文と写真はまったく関係ありません

从o゚ー゚从<毎朝こどもにお弁当をつくるのは大変だとゆいたいです