農業の始まり

こういう疑問は意味をなさないと分かっていながら、ちょっと考えてみた。
最初に農耕をスタートさせた人類って、何を食べてたんだろうか? 


つまり、一粒の麦なり米を蒔いて育てるとしても、実るまでに数ヶ月かかるわけだが、
その間も人間は何かを食べなければならない。
しかし、農耕を初めてやろうとしている人類には、穀物の蓄えはないはずだ。
その年に食べる穀物は、前のシーズンに収穫しているはずで、種にするもの以外の余剰生産物は
そんなに多かったわけではないだろう。


てことは、狩猟しつつ片手間に農業を始めたのだろうか? 
四六時中、獲物を狩っていたわけではないだろうから、暇な時間があったのかもしれない。
しかし、基本的には動物を追って移動しなければならないのだから、どこかに定住して農業を
始める時点で、狩猟を諦めなくてはならないような気もする。
あるいは、男が狩りをしている間に、女が穀物を育てたのか。


森林の近くに住んでいれば、動物や木の実などが手に入りやすいだろう。
だとしたら、農耕する動機はなくなる。だって、森に行けば何とかなるんだから。
どうしても農業をスタートさせなければならない理由って、あったのだろうか? 
飢餓状態のときにそんな余裕はなかっただろうし。


そうすると、そこそこ食料にゆとりのある集団の誰かが、本来は食べてしまうべき種をどこかに
蒔いて忘れてしまい、数ヶ月したら密集して麦なり米が繁殖していたのを発見し、こりゃいいや、
と思ったのか。
うーむ、ムリがあるなぁ。大切な食べ物を、ふつう地面にばらまいたりはしないだろう。


あれ? そもそも麦や米が大切な食べ物だという前提は正しいのか? 
粉にしたり煮たりと、料理をすることが基本にないと農業ってやってられないような気がする。
じゃあ最初に麦や米を調理したのは誰だ? ってことになり、ますますわけのわからない話に
なるのであった。


本文と写真はまったく関係ありません

从*・ 。.・)<大豆はきな粉になったりお豆腐になったりするけど、主食にしている民族はほとんどいないの