真冬になると、ベッドや布団にもぐりこんでも寒くないですか?
部屋が十分暖かいのでそんなことはない、およびすでに他の人が暖めてくれているので問題ない、
という方は、以下の文章を読む必要はありません。
私は基本的に暖房器具をコタツだけにしている。
石油ストーブを使っていたこともあったが、なんだか頭がボーッとするのでやめた。
ただ、これは寒冷地でないからそんなことが言えるのであって、さすがに北海道なんかでは私とて
ストーブをガンガン焚くと思う。
それはさておき、部屋が寒いと布団も冷たい。
いくら毛布を重ねても、敷布団と掛け布団の間は冷え切ったままだ。
その間にすべりこんで、うう寒っ! とつぶやきつつ、しばらく自分の体温で布団の中を暖めて
ようやく眠りにつく毎日だった。
思えば子供のころからそうしてきたはずで、この寒さを疑問に思わなければ、別にどうということも
ないはずだったのだが、一度なんとかならんのか、と思い始めると、しだいに布団に入っているのに
寒いという事実に腹立たしくなる。
そんなある日、吉祥寺ラオックスで私は布団乾燥機を見た。
それまで布団乾燥機の用途は、日中布団を干せない人が布団をふっくらさせるために使うのだと
思っていた。あとダニ退治とか。
ところが、布団乾燥機には「布団を暖める」という機能もあるのですね。
これだ! と思って、すぐに買ったですよ、布団乾燥機を。
で、敷布団と掛け布団の間に、熱い空気を送るシートを挿入して待つ事30分。
(ちょっと音はうるさかったけど、我慢できないほどではない)
シートをはずして布団に身体を入れたときの快感ときたら、奥さん!
パラダイスですわ。
暖かいのですよ(←当たり前である)
これは神の発明だな、と本気で思ったね。
もう、ぶるぶる震えながら自力で暖めることはないんだ。
ちょっぴりブルジョアっぽいけど、これでいいんだ。
さよなら、昨日までのちっぽけな俺。
こんにちは、今日から幸せな眠りにつける俺。
ここで、めでたしめでたし、と終わればいいのだが、引っ越してそうはいかなくなった。
東京のアパートに住んでいたときは、パイプベッドを使っていたので、常時布団を敷いてある状態
だった。だから、いつでも布団を暖めることができた。
ところが、今の部屋はコタツを出していると布団が敷けない。
普段は押入れに入れておかねばならないのだ。
そうすると、寝る前に布団を暖めることができない。
苦肉の策として、空気を送るシートを入れてから布団をたたみ、三分の一に折ったスペースで暖める
ことにした。
しかし、これだとシートが中で折れているので、暖かい空気がすみずみまで行き渡らないことになる。
それに、正しい使い方ではないので、故障するかもしれない。
というわけで、今は布団乾燥機を使っていない。
今日もまた、しばらく布団の中で震えながら眠るのである。
うう。