学研ひみつシリーズ

私は数学ができないバリバリの文系なのだが、理科系の興味が今でもあるのは、この「ひみつ
シリーズ」のおかげである。
たいていの図書館にはあったし、学校で読めるところも多かったはずだ。


今でも出版されているのだろうか、と本屋に行ってみると、私が読んだときのものはさすがに
ないようだが、新しいシリーズは出ているみたいだ。
銀天街明屋には「大リーグのひみつ」しかなくて、中味もそれほど面白そうではなかったけど、
まだ読者がいるのがうれしかった。


ググってみると、やはり懐かしいものだから独自にサイトを立ち上げて内容を紹介している人が
いる。著作権の関係で図版がないのが玉にキズだが、そうそうこんな話だったよなー、と絵や
ストーリーを思い出した。


私は、「恐竜のひみつ」「からだのひみつ」「宇宙のひみつ」をとりあえず買ってもらい、何度も
読んで内容を覚えたものだ。
この三つは名作として、30代後半のオッサンなら誰しも記憶しているのではなかろうか? 
あと、個人的に「忍術手品のひみつ」も好きだった。


いずれも当時の最新の科学知識を盛り込んでいたはずだが、今となっては時代を感じさせる内容に
なっていると思う。
新版ではどうなっているのだろうか。ちょっと読んでみたいものだが、図書館に行けばあるかな。


ただ、今と昔のひみつシリーズはマンガ家の質が違っているのではなかろうか。
昔のものは、大人が子供向けに分かりやすくためになるマンガを描いていたのだが、今はそういう
インテリジェンスがなくなったような気がする。


つまり、マンガ家本人がちゃんと内容を理解しているか、あるいは監修の先生や編集者の原作を
絵にしているだけか、という違いである。


70年代までは、児童マンガというジャンルが細々とあったと思うのだが、週刊少年誌が大ブレイク
してから、あるいはコロコロコミックが発売になってからは、児童マンガ家の活躍の場がどんどん
なくなっていった。
藤子・F・不二雄は、その児童マンガ家の最後の巨星だったと思う。


いま、あさりよしとおが学研で「まんがサイエンス」シリーズを刊行中だが、初期のひみつシリーズ
の衣鉢を継いだものだと思う。
小学生たちがどんどん読んでくれると、理数系離れも歯止めがかかるのではないか。


Wikipedia によると、あさりよしとおは同人誌で「学習漫画 保健4 女体のひみつ - ミームいろいろ
夢の旅 生殖その1」というの出しているらしく、激しく読んでみたいです。


本文と写真はまったく関係ありません

从*^ー^)<亀井絵里のひ・み・つ♡