クチコミ

NHKのニュースを見ていたら、広告代理店がメーカーの商品を宣伝するために、契約している
女子大生たちにブログを書かせて、クチコミの広告をしてもらっている話題がとりあげられていた。


そういえば、私は女子大生のブログなんて読んだこともない。
女子大生=バカ&ヤリマンという偏見を持っているので、たぶんそいつらのブログを読んだところで何も
信じることはないのだが、同世代の女性たちには広告効果があるみたいだ。 


男のブログでもこういうことをしている人がいるのかもしれないが、これも寡聞にして知らない。
こういう分野にも広告代理店が侵入してきているのを見ると、抜け目ないなぁと思うけど、商品を宣伝して
いる人は書いてて楽しいんだろうか? 


どうも、テレビなどのマスコミが報道していることは嘘で、ネットで語られている裏の話が真実、という
勘違いをしている人がいるみたいだけど、ブログでの広告はその流れに乗っているのだろう。
つまり、テレビのCMは胡散臭い気がして信じられないけど、ブログで書いてあることは本物っぽい、と
いうことか。


もっとも、私が書いたことはそもそも誰も見てないし、ましてや信じたりもしないだろう。
情けないけど、実に健全な判断だと思う。
では、誰のブログに書いてあることなら信じるかというと、有名な人のブログなのですね。


じゃあ、その有名さはどこで保証されているかというと、テレビや雑誌によって、である。
てことは、ネットの情報というのは、結局は旧メディアの担保なしでは成立しないのではないか、という
話にならないですか? 
少なくとも、ニュースになっていた、雑誌の女子大生読者モデルを使ったブログ広告はそうだと思うけど。


私は、テレビや雑誌などに登場しない人が、ブログというツールで発信していくのがウェブの新しい
姿なのかな、と思っていたが、どうやら違っていたようだ。
価値のある情報を書ける人は限られているから、すでに著名な人+一部のブロガーのものがネットで
読むに耐えるものとして残るのだろう。


私のような素人の情報はゴミである。
テレビや雑誌のような編集権のあるものは、ゴミを淘汰することができるが、ブログは自分で止めるか
炎上でもしないかぎりストップできない。
かくして、ウェブにはゴミがどんどん堆積していくのだった。


例えば、私が死んでもこの文章は残るだろう。
しかし、たぶん誰も読まないまま放置されるはずだ。
本ならば絶版になって消滅する。
では、ブログの文章は? 
永遠に人の目に触れないまま、どこかのサーバーに眠ったままになるのだろうか。
あるいは、一定期間まったく更新されないものは、どんどん削除していくのかな。


本文と写真はまったく関係ありません

||c| ・e・)<そういうことは約款に書いてあるのだ