TASPO

テレビのニュースで知ったのだが、日本たばこ協会・全国たばこ販売協同組合連合会・
日本自動販売機工業会の3団体は、2008年までに全国約62万台の自動販売機を改良し、
成人であることを証明するカードがないと買えない仕組みにするそうだ。
予算は900億円。


このカードを「TASPO」というらしい。TABACO と PASSPORT を組み合わせた言葉との
こと。(←この名称は変更されるかもしれない)
年齢と顔写真が証明できるもの(免許証など)を出せば無料で発行してくれるらしい。


私は喫煙者だったので、タバコの自販機の便利さはよく分かるのだが、なくなったら
絶対に困るというほどのものでもない。
買い置きがあればいいだけの話である。

ていうか、バラ売りをやめてカートンのみで売るようにすれば、学生も買いづらいし
買い置きもできるし一石二鳥だと思うのだがw


そもそも、認証カードが未成年に渡らないという保証はない。
1.親や成年の知り合いから借りる
2.成年からカツアゲする
3.偽造する
ぐらいのことはやるだろう。


それに、認証カードは、大人ひとり一枚だけでないといけないが、紛失したなどといって
再発行を繰り返し、未成年に販売する奴らが必ず出てくるはずだ。
それとも、個人情報を記録して、ネットワークで共有するのだろうか? すごくお金が
かかると思うのだが‥‥


ところで、未成年の喫煙率というのは上昇しているのだろうか? 
「未成年者の喫煙および飲酒行動に関する全国調査」(参照)によると、平成8年(1996年)
から平成12年(2000年)の間では、男子は全ての年齢層で減少しており、女子は増えている。
たぶん、痩せるからとか便秘にいいという理由で喫煙の習慣が広がったのだろう。


私はオッサンになるまでタバコを吸いたくもなかったので、自販機があろうとなかろうと
関係なかった。たぶん、未成年でも吸わない奴は吸わないし、吸いたい奴はどうやって
でも吸おうとするだろう。


だから、大金を使って自販機を改良するなんてことは止めて、撤去すればいいのに、という
結論になるのだが、じゃあどうやったら未成年の喫煙を止めさせることができるか。


島田紳助は、不良というものは「吸うな吸うな」と言われるから吸いたくなるのであって、
逆に「吸え吸え」と強制されたら絶対に吸わないものだ、と言っていた。


また、さだまさしの「本気で言いたいことがある (新潮新書)」という本では、喫煙が見つかった高校生に、
缶ピースを嘔吐するまで強制的に吸わせてタバコ嫌いにさせた教師の話が載っていた。


うーむ、だとしたら、JTはピースより強力な、超ニコチン&タール含有の懲罰用タバコを
開発して、喫煙した未成年に吸わせてみてはどうだろうか? 
タバコが大嫌いになるタバコ、というのは矛盾しているけど、もしそれでもタバコが好き
になるのなら、しょうがないではないか、と思う。


本文と写真はまったく関係ありません

( ´酈`)<タバコにはいい思い出がないのれす‥‥