旨いビール

アサヒビールは、ビール部門ではトップシェアだが、発泡酒第三のビール部門
ではキリンビールの猛追を受け、全体でのシェアを逆転されたらしい。


で、なぜそうなったか、という分析は、きちんとした人がやってるだろうし、私
なんかが口を差し挟めるような話題でもないと思うのだが、ちょっと気になる
ことがあるので書いてみる。


私は下戸で、ビールの味を云々できるものではないし、酒は製品そのものだけで
なく、一緒にいる人とか周りの雰囲気によっても味が左右されるので、一概には
言えないという言い訳をしておく。


そのうえでの個人的な感想だが、今まで飲んだビールで一番うまかったのは、
英国のパブで飲んだエールだ。あれは、英国の気候も関係しているのだろうか。
コクがあって滋味であった。


ミュンヘンのビアホールで飲んだビールは、意外と普通だった。
日本のビールとどっこどっこいという感じで、ドイツのビールはそれほど
大したものでもないのではないかと思った。
地ビールは旨いかもしれないけど、残念ながら飲むチャンスがなかった。


ブラジルのビールは、米国のバドワイザー風で、軽くて飲みやすい。
アンタルチカというペンギンのマークのやつが旨かった。
新大陸では、ビールは水のようにぐいぐい飲むものなのだろう。


このように、国によってビール文化は様々であるが、発泡酒第三のビール
売っているのは、もしかして日本だけなのだろうか。
だとしたら、質問なのだが


アサヒビールの社員の方は、発泡酒第三のビールを飲んでいるのですか? 


というのも、発泡酒第三のビールは不味いと思うのですよ、正直言って。
発泡酒は、なんだかトマトの皮を噛んだような後味が残るし、第三のビール
論外と言っていいほどだ。あんなのビールじゃない。


じゃあ、なんであんなに売れるのかといえば、安いから、というミもフタも
ない理由だろう。酔っ払うことができるのなら何だっていいや、という人々が
大半なのではないか。


で、安さを求める層というのは、まあ貧乏人ですわな。負け組といってもよろ
しい。350ml缶6本パックが、ビールだと1000円ぐらい、発泡酒だと750円ぐらい、
第三のビールだと650円ぐらいだろうか。
たかだか数百円の違いとはいえ、庶民にとっては大事な小銭でございます。


一方で、高級なビールの売り上げも伸びているらしい。
パレートの法則を持ち出すまでもなく、富は2割に集中し、残りの8割は貧乏人
という現実が、酒のシェアによってもうかがい知れる。


そこで、さっきの質問に戻るのだが、アサヒビールの正社員は、まあそこそこの
給料をもらっているだろうから、ふだんビールを飲むだろう。
だとしたら、ふだん発泡酒第三のビールを飲むような層の気持ちが分かって
いるのかどうか。


ちなみに英国では、17世紀にビールにかかる税金を重くし、ジンなら安く作れる
ようにしたもんだから、全国でアル中が増えた、という笑えない話がある。
玉村豊男の「ロンドン 旅の雑学ノート (新潮文庫)」に詳しい。


いや、これはメーカーの問題ではなく、税金の問題だろう、とアサヒビール
人は反論するかもしれない。
しかし、ビールっぽい酒を作っているのは間違いなくメーカーなのだから、
酒造メーカーのプライドは、税制に負けたのだ、と言わざるを得ない。
もちろん、消費者の味覚がアレなのも事実だけれど。


本文と写真は全く関係ありません

(ビールください!)


自己満足にすぎないが、本日で丸一年365日連続更新記録を達成できた。
おめでとう、俺。
ありがとう、俺。


毎日、何かを書くのはなかなか骨の折れることだったが、要は自分をブラックボックス
することだったような気がする。


つまり、どんなことでもいいから、とにかく材料を放り込んで、何らかの加工をして
アウトプットする、という作業を一年間かけてやったのだが、ここ2ヶ月ぐらいで
なんとか自分なりにできるようになった気がする。


そうなるまでは、とにかく毎日のネタを見つけるのが大変で、ドラマの感想文を書いたり、
好きなCDレビューを書いたりして、とにかく統一性がなかった。
本当は、モーニング娘。のブログにしたかったのだが‥‥


だから、「これ」といった内容もなく、ただの無職のオッサンの日記になってしまった。
見てくれる人も、平均すると一日10人ぐらいだろうか。
ありがたいことではあるが、情けない数字でもある。
まあ、私の書く内容だからこんなもんだろう、という諦めはあるけど。


そもそもブログを始めるきっかけは、前の会社で関田涙さんという作家と知り合いになり、
その人とメールをやりとりしているときに、ブログを書いてくださいよ、と言われたから
なんとなく作っただけで、自発的でも何でもないのです。
(でもブログを作ったよ、と関田さんに教えたら、最初に一回しか見てくれなかった‥‥)
ちなみに関田さんの著作の最新作はこれ

エルの終わらない夏 (講談社ノベルズ)

エルの終わらない夏 (講談社ノベルズ)


まあ、それでもきっかけをくれただけでもありがたいかな、と思っております。
連続更新は辛いので、どっかで必ず途切れますが、一日の習慣になってしまっているので、
続けられるまでは何とかやっていこうかと。(←誰に向かって書いてんだかw)


ここを読まれた奇特な方、今後ともよろしくお願い申し上げます。