とんねるずのみなさんのおかげでした

私が毎週欠かさず録画して見ていたのは、まだタイトルが「みなさんのおかげです」だった
頃で、宮沢りえとか観月ありさが出演していた。
ところが、絶頂期に日本テレビのドラマに集中するため、番組を一時中断して、その穴埋め
ウンナンの「誰かがやらねば」が始まる。


思えば、これが低迷の原因だったのかもしれない。
そうこうしているうちに、ウンナンダウンタウンが勢いをつけ、とんねるずは劣勢に
なる。私も、この当時はとんねるずの番組をほとんど見ていない。


「みなさんのおかげです」をリニューアルして「みなさんのおかげでした」にしたのが
1997年の6月26日だそうである(Wikipediaは何でも載ってるなぁ)。
しかし、あまり面白い企画はなかった。マンネリ化した“新・食わず嫌い王”をやって
いるだけだったと言ってもいい。


ところが、“博士と助手 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権”というコーナーが
面白すぎる、という噂をきいて、私も10年ぶりぐらいに録画して見た。
爆笑した。


第1回が04年4月22日にオンエアされ、現在は第8回まで開催されている。
詳細はWikipediaにあるので興味のある方はチェックしてほしい。(参照


このコーナーから、次長課長・河本の「お前に食わせるタンメンはねぇ!」というギャグが
生まれており、博多華丸もここで児玉清のモノマネを披露している。
とはいえ、大半はスポーツ選手や格闘家の、誰も知らないようなモノマネである。
しかし、知ってる人はより笑えるが、知らない人もそれなりに笑えるというのが凄い。


なぜこんなに面白いのか、と考えてみると、たぶんネタの終了と同時に、あるいは早めに
床が割れて落下するからだろう。
終わったとたん、ふっと下に消えていく様が、見ている者の優越感を刺激するとともに、
一種のキレを生んでいる。うまいこと考えたなぁ。


今回、個人的に爆笑したのは、プロ野球選手の落合のモノマネをした素人さんだった。
私は、別に落合のファンでもなく、熱心に見ていたわけではないのだが、あのユニフォーム
のたるみ具合なんかが、たまらなく似ていたように思える。


あれはモノマネというか、みんながイメージする落合のイデアを表現したのだろう。
博多華丸がネタにしたテレビ通販の人も、私は見たことがないのだが、笑ってしまった。
もはや似ている・似ていないという話ではなく、抽象化された面白さなのだと思う。


第9回が楽しみだ。