コカ・コーラの英断と誤算

コカ・コーラの英断と誤算

コカ・コーラの英断と誤算

コカコーラが、一度だけ味を変えた「カンザス計画」の顛末を書いたノンフィクション
である。


当時、コカコーラはペプシに猛追されており、ロベルト・ゴイズエタCEO(キューバ
製糖会社を経営する両親のもとに生まれ、米国のイェール大学で化学の学位をとった)が、
コカコーラの味を変えることを決断したのだ。


ところが、従来の味の生産をストップし、新しい味のみを販売すると発表したところ、
消費者から猛烈な反対を受け、慌ててコカコーラ・クラシックという元のフレーバーを
発売することになった。
そして、新しい味は結局2ヵ月で生産中止に追い込まれた。(参照


しかし、ゴイズエタCEOは、1997年に亡くなるまで、新しい味が一番好きだ、と言って
いたらしい。ま、味は人それぞれだからね。


日本でも全く同じことがキリンビールで行われた。
伝統のキリンラガーの味を変えると、やはり消費者から抗議があり、キリンラガー・
クラシックという元の味を復活したのだ。
ただし、コカコーラと違い、新しい味も健在だが。


私は、ペプシの比較広告のように、ペプシとコカコーラの両方を、どちらか分からない
ようにして飲み比べたことがある。
正直、どちらがペプシで、どちらがコカコーラか区別できなかった。


たぶん、多くの日本人は、コーラであればどちらでもいいのではないかと思う。
もちろん、味にこだわる人もいるだろうけど、少数派でしょう。
最近は、レモンフレーバーがお気に入りだが、チェリーコークも好きだ。


特に、ドクター・ペッパーは愛していると言ってもいいのだが、田舎では売ってない。
ファミリーマートで販売しているという噂もあるので、今度たしかめてみよう。
ちなみにドクター・ペッパーのサイト(参照)は形部一平の超クールなイラストが
見られる。PEPPY 5(ペッピーファイブ)という、エロかわいいアンドロイドたちは
必見ですよ。


さて、サイトを調べていると、コカコーラは1982年にコロンビア映画を買収している。
ソニーが買収する1989年までに制作された映画は、たぶんさりげなくコカコーラが
登場しているはずだ。「ゴーストバスターズ」とか「ベストキッド」とか。


一方で、ペプシも黙ってはいない。ユニバーサル映画は、たぶんペプシ系か。
バック・トゥ・ザ・フューチャー」は私のフェイバリットであるが、この作品の中で、
主人公のマイケル・J・フォックスは「ペプシ・フリーをくれ」とハッキリ言っている。


ソニーが買収してから制作した「MIB」や「スパイダーマン」ではどうなっている
のだろうか? 飲み物なんて出てきてないのかもしれない‥‥


ハリウッドでは、一般的にリベラル系の監督と保守系の監督がおり、スピルバーグ
ウディ・アレンは明らかにリベラルである。俳優だけどジーン・ハックマンは保守ね。


で、リベラルは民主党、保守は共和党を支持している。
コカコーラは南部アトランタが本社なので、民主党が強そうな地域だが、私の印象では
ペプシが革新→リベラル、コカコーラが伝統→保守、という感じだ。


あと、OSはマッキントッシュがリベラル、マイクロソフトが保守かしら? 
でも「インディペンデンス・デイ」という保守色の強い作品の中では、マックが使われて
おり、ハリウッドはマックがスタンダードなのかもしれない。


映画を見るとき、コカコーラかペプシのどちらが出ているか、マックかデルか、なんて
ことに注意すると面白いかも。
話がずいぶんズレてしまった。すんません。