白髪のハゲ

私の父親はハゲている。
私の父方の祖父も、母方の祖父もハゲていた。もっとも、両方とも私が生まれるはるか
前に亡くなっているので、写真でしか見たことはないけど。
遺伝的には、私は確実にハゲる。


ところで、私は浪人をしていた頃に、白髪がドッと増えた。
大学生のときは、お気楽な生活をしていたせいか、目立たなくなったが、就職をしてから
再び白髪が増えてきた。
いまや遠くからでも白髪が分かるほどになっている。
(どうでもいいが、関口宏とか小田和正みたいに、一部分が真っ白になるのはどうして
なんだろう?)


よく、白髪の人はハゲない、というが、あれは迷信である。
司馬遼太郎は見事な白髪であったが、彼はハゲないから維持した毛髪が白くなったので
あって、白いから毛髪を維持できたわけではない。


マンガの世界では、白髪でもハゲている著名なキャラクターが存在する。
手塚治虫が作り出した、お茶の水博士だ。


私は、もし老人になるまで生きていたとしたら、ああいう白髪のハゲになるだろう。
サザエさん磯野波平もそうだが、側頭部の毛髪は不思議なことに残るのだ。


よく、バーコードと揶揄されるハゲ隠しがあるが、欧米ではほとんど見ない。
ハゲはむしろセクシーだ、と言わんばかりである。
日本でもそういう価値観を根付かせたいものよ。


もっとも、女に言わせれば、ハゲかどうかというよりも、顔がいいかどうかということや、
金を持っているかどうかということの方が重要だろうけれど。