路面電車アライアンス

現在、全国には19の地域で路面電車が走っているそうだ。
私が思うに、大都市というのは地下鉄があるところと定義される。
そして、路面電車のあるところは、大都市ではないが田舎でもない地域である。


私が住んでいる松山市にも、路面電車がある。
もっと路線が充実していれば便利なのだが、いまは観光客が半分、通勤客が半分という
ところだろうか。
先進的なLRT化を推進しようという声もあるが、まだ理解されていないようである。
田舎は何をするにもクルマで移動するものだと頭から決め付けているからね。


さて、全国の路面電車がある街が持ちまわりで「路面電車サミット」というのを開催して
いるそうだ。これまでに
第1回(1993年)札幌市
第2回(1995年)広島市
第3回(1997年)岡山市
第4回(1999年)豊橋市
第5回(2001年)熊本市
第6回(2003年)函館市
第7回(2004年)高知市
で開催されている。
来年は
第8回(2006年)長崎市<予定>
だそうだ。


このサミットで提案されているとは思うのだが、これらの路面電車のある街どうしで
連携して、相互に人を交流させてはどうだろうか? 


私が考えているのは、子供たちが相互に路面電車のある街を訪れることである。
夏休みや春休みなどを利用して、よその街の路面電車に乗ってみる。
中学生だったら、一人旅をさせてもいいかもしれない(危険という声もあるだろうが)。


というのも、自分の地域以外のことについて、ほとんど何の関心もない子供が増えている
気がしてならないからだ。
しかも、メディアから流れてくる情報は、ほとんど首都圏のものばかりである。
自分の身の回りとメディアの大都会という極端な情報しか受け取れないのは、とても
いびつだ。
日本にはもっといろんな地域と暮らしがあるということを、路面電車を通して理解して
もらえればいい。


もちろん、費用がかかる。貧乏な子は簡単に旅行になど行けないだろう。
やる気のある子に、奨学金のような形でお金を出すわけにはいかないだろうか。


でも、集まってきたのが鉄ヲタばかりだと辛いかもしれないなぁ‥‥。