3大金融グループ(三菱東京・UFJ、みずほ、三井住友)は、もともと14もの銀行が合併を
繰り返した結果できたものだ。
私はその流れをみていて、なんとも惜しい気持ちになる。
名前が使い捨てられているからだ。
例えばさくら銀行という名前だ。三井銀行と太陽神戸銀行が90年に合併し、太陽神戸三井銀行
という長い名前になる。これではいかんというので92年にさくら銀行に変更した。
憶えやすく、日本的で、私は名前だけは好きだった。
ところが01年に住友銀行と合併し、三井住友銀行と「そのまんまやんけ」という名前に
なり、翌年末にはSMFG(三井住友フィナンシャル・グループ)とかいう形態に変化
した(アルファベットの表記と日本語の表記で三井と住友が入れ替わっているのは何故
なんだろう?)。
また、私は富士銀行という名前も好きだった。
これも00年に第一勧業銀行・日本興行銀行・富士銀行が合併して、みずほHD(ホールディ
ングス)という名前になり、03年には安田信託銀行と合併して、みずほFGになる。
みずほという名前は、日本が大昔に豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)といわれ
ていたからつけたのだろうが、ちょっと大げさだし、若い人は意味が分からないだろう。
だいいち、外国人にどうやって説明するのか。
富士やさくらなら一発ではないか。
三和銀行・東海銀行・東洋信託銀行が01年に合併してできたのが、UFJHDだ。
なんだ、UFJって。プロレスの団体かと思ったぞ。
それが三菱東京と合併してMUFGとなるそうだ。
もうわけがわからん。
りそなだの新生だのセブンだの、どんどんネタは尽きているように思える。
銀行の名前というのは、一度使ったらもう二度と同じものは使用できないのだろうか。
わかりやすく、日本らしい名前をつけてもらいたいのだが。
(レインボー銀行とかドリーム証券なんていうカタカナは胡散臭いよね)