オガララ滞水層

NHKスペシャルで、水資源を採りあげていた。
人口増加による農産物の増産で、水が枯渇するかもしれないというレポートだった。


オガララ滞水層というのは、米国の巨大な地下水脈のことで、少なくとも数千年かかって
蓄えられてきたらしい。
この資源を、現在の米国ではあっという間に使いきる勢いで消費しているそうだ。


私は旅行中に飛行機でカリフォルニア上空から地上を見たことがあるのだが、無数の
緑の円がいくつもいくつもあって驚いた。
これはセンターピボットという巨大なスプリンクラーを時計のように回して、乾燥地帯に
作った農場だということを後から知った。


このスプリンクラーコロラド水系から水を汲んでいるらしいが、コロラド川は海に
たどり着く前に、ほとんどの水を消費されてしまうらしい。


米国は使い捨て文明だが、グローバル化は世界中に使い捨てを広めているのかもしれない。
目先の利益だけを求めている人々は、自分の世代さえよければ後はどうなってもいいと
思っているのだろう。


日本は、放っておいても雑草が生えてくるほど水資源が豊かな国だが、これは例外らしい。
すでにネスレなどの国際資本が、世界中の水資源を押さえていて、将来はミネラルウォーターで大儲けを企んでいるという話を聞いたことがある。


貧乏人は水を飲めなくなる時代が来るかもしれない。


そういや、宇宙には水資源があるのだろうか? 
スペースコロニーを建設したとして、水はどこから持ってくるのだろう。
酸素と水素から合成するプラントを建設するのかしら。